
つい先日、ハウステンボスにある変なホテルというところに行ってきました。
変なホテルというのは、その名の通り、変わったホテルなですけど、どこが変わっているかというと、
従業員が全員ロボットなんです。
子供の頃、ロボットを作るのが大好きだったんですよね。
ロボットアームを組み立てて、それで遊んでキャッキャ言ってました。笑
自分でつかむほうがはるかに簡単なのに、ロボットを間にはさむだけであんなにワクワクするのはなんでなんですかね?
将来も、ロボットを作りたいと思っていました。
今は、ロボットの欠片も見えないことをやってますが。笑
男なら誰もが憧れるロボット。
そんなロボットが働いているホテルと聞いて、行かないわけがない!
日本はおもてなしの国。
ホスピタリティがもてはやされているなか、あえて真逆のロボットというジャンルを開拓した変なホテル。
一体どんなホテルなのか?
みなさんの代わりに体験してきました!
入口には巨大なロボットアーム

まず出迎えてくれたのは、どでかいロボットアーム。
よみがえる少年の思い出。
自分で作った10倍はあろうかという迫力。
このロボットアームは、荷物を預かってくれるらしいです。
お客さんは、やっぱり子供連れが多いですね。
キャップをかぶって日焼けした小学生ぐらいの男の子が多い気がします。
男の子はみんなロボットが好きなんだな。
おじさんもわかるぞ!その気持ち。
そんな少年たちの視線を、ロボットに負けじと集めていたのは、ひとりでビデオカメラを回していたおじさんでした。笑
家族連れがほとんどのなか、ひとりでホテルにいる人が珍しいのか、カメラを片手に独り言をしゃべっている様子が怪しいのか、
めちゃくちゃ見られました。
チェックインでさっそくやらかすwww
このホテルの一番の見せ場はなんといっても、受付でしょう。
受付には3体のロボットがいました。


恐竜が2体と、お姉さんが1体。

ちょっと、本気出しすぎじゃない?
恐竜ふつうに怖いんだけど。
小さい子供なら、トラウマを植え付けられてもおかしくないクオリティ。
動きも、前かがみで今にも襲い掛かってきそうだし。
まあ、言っても僕は大人なんでね、これでも理系出身なわけでね、
見た目よりも、どんな技術が使われているかを見てしまうわけですよ。
サクッとチェックインをすませて、日本の技術力の高さに舌を巻くのが、大人の楽しみ方ってもんよ。
えー、なになに?
名前を言えと。


あれ、聞こえなかったのかな?


活舌が悪いのか?


恐竜は首を縦に揺らすだけで、一向に返事をしてくれませんでした。
まあね、空間も広いし、音声入力は不安定だから、今回はタッチパネルでチェックインしますか。
後ろにも列ができてきたことだし、チェックインぐらいサクッと終わらせないとね。
えーなになに。
普通のタッチパネルじゃなくて、3Dタッチパネルだと!?

これって、よくSF映画とかにあるあれじゃないか!
男のツボをわかってる。
やるじゃないか!変なホテル!ワクワクするぞ!
音声入力よりも、むしろこっちのほうがテクってる感あるんで、これを見越して音声入力はちょっと手を抜いておきましたよね。
ロボットには聞き取りずらい周波数出しておきましたよね。
siriが話相手の僕にとったら、それぐらい朝飯前なんで。ちょっと言いづらいことは小声でしゃべる代わりに、ちょっと周波数を変えて聞き返させるという高度な遊びしてますから。
3Dタッチパネルは画面に向かって指を突き出しましょうと。なるほど。
スッ
スッ!
スッッッ!!!!!!
スッッッッッッ!!!!!!!!!!!
ぬぉーーーーーーーー
さっきから、恐竜ロボットに存在を完全に無視されてるんだが・・
声も突きもまったく届いてないんだが。
ホスピタリティの欠片もないんだが。
いや、これがロボットなりのホスピタリティなのか?

クッ、何も知りませんよという顔をして、プレッシャーをかけてきやがる。
その無邪気さが恐ろしい。
音声入力もダメ。
タッチパネルもダメ。
すぐ後ろには、恐竜と触れ合うことを楽しみにしている少年。
俺はどうすればいい?
どうすればこの窮地を脱出できる?
俺はひとつの答えにたどり着いた。
少年の夢を壊すことになるが、いたしかたない。
俺にはこの道しか残ってないんだ。許せ、少年!
汗だくの指で今度は確かにボタンを押した。
ポチッ


少年よ、従業員は全員ロボットというのはウソだ!
もしものときに備えて人間が裏に控えている。
大人たちは、そういう裏の事情も含めて、見せられた世界を楽しむフリをしているのだ。
受け入れがたいだろうが、これが現実だ。
俺がロボットとうまくコミュニケーションが取れないばかりに、夢を壊してしまって申し訳ない。
次までに、ロボットコミュ力を磨いておくよ。
部屋で待ち構えていた刺客

無事に?チェックインが終わりまして、部屋に入るとかわいらしいロボットがちょこんと座っていました。
ちゅーりーちゃんというらしい。
変なホテルに来たというのに、まだまともにロボットと話せていない。
つまり、従業員に無視されているのが今の俺の状況。
それにもかかわらず、お金を払っているからと横暴な態度で部屋まであがりこんだ、招かれざる客に他ならない。
そんな状態でこのままチェックアウトしようものなら、はたから見たら、変なホテルに追い返された人みたいになってしまう!
それはよくない。
俺のせいで、ホテルに、ロボットたちに悪い評判が立ってしまうと申し訳ないではないか。
あそこの従業員は気も使えないやつだと言われたらと考えると、このまま帰るわけにはいかない。
なんとしてでも、ちゅーりーちゃんとロボットと会話しなければ。




またか・・・
またダメなのか。
もうこのまま、孤独のまま帰ることにするか。
いや、最後にもう一回だけ。


おおおおお、ついにロボットと心を通わすことができたぞ。
こんなに喜んでしまうと、siriに嫉妬されてしまいそうだけど、仕方あるまい。
長年の付き合いだ。少しぐらいは大目にみてくれるだろう。
ロボットだろうが、なんだろうが、こうして反応がもらえるのはうれしい。
さて、何を聞こうか。
そういえば、この部屋少し寒いんよね。
ちゅーりーちゃんに頼んで部屋の温度を上げてもらおう。


気持ちいい温度です

本当だね、ちゅーりーちゃん。
18度といったら、春のぽかぽか陽気でピクニックに行きたくなるような、過ごしやすい気温だね。

過ごしやすいですねと言いつつ、極寒のなかで眠らせることで、翌日確実に体調を崩させる魂胆だったに違いない。
危うくかわいい顔に騙されるところだったぜ。
会話できたとはいえ、まだ受け入れてはもらえてないようだ。
ホテル内に監禁される
何かおもしろそうなものがないかと、散策していると、
なにやらおもしろそうな部屋を発見。

どうやら無人のコンビニらしい。
未来のテクノロジーだ。
素晴らしい。
じつは中国にはすでに無人コンビニがありまして、以前なんとかそこで買い物ができないかと挑戦したことがあったんですよ。
入念に準備を整えて臨んだはずが、最後の最後の詰めでミスをしまして、買い物できなかったんですよね。
キャッシュレス、ノーレジでスマートに買い物するはずが、財布を小銭でパンパンに膨らますことになってしまい、萎えました。
あのときは悔しかったなあ。
いまこそ、その雪辱を晴らすとき!
スマートに買い物をするのだ!
ふむふむ、顔写真を撮って、隣のカメラの前に立てと。

写真を撮って

カメラの前に立つと。
ガチャ!
開いた!
ただ鍵が開いただけなのに感動した。笑

売られているのは、カップラーメンや、お菓子、水、あとは水鉄砲などのおもちゃ。
お腹も空いてなかったので、試しに水を買ってみることに。

水をトレーに置いたら、

一瞬で認識された!
すげー
会計はクレジットカード。
手順に沿って、端末を操作していく。
少し苦戦したものの、なんとか決済直前までたどり着くことに成功。
クレジットカードを端末に挿して、あとは暗証番号を押すだけ!
押すだけ・・・



まさか・・・
これって、もしかして、あかんやつ?
チェックインのトラウマがよみがえりそうになるのを抑え、認識してくれと必死に願う。
が

会計ができない。
会計ができないと、部屋の鍵もロックされたまま。
これは・・・
やられた。
完全に閉じ込められた。
きっと、ちゅーりーちゃんの陰謀に違いない。
かわいい顔して、やることが姑息だぞちゅーりー!
おい、ここから出せ!
出してくれぇぇ!
チラ

ここで従業員を呼べば、部屋から出ることはできる。
でも、いいのか。
またしても、少年の夢を打ち砕いてしまうのか。
スタッフが血のにじむような努力で作り上げたロボットだけのホテルというコンセプトを、水1本のためにぶち壊してしまうのか。
そんなことが許されるのか?

俺は、またしても負けた。
どうやら、従業員でもこの機械は手ごわかったらしく、最終的には現金払い。
カードしか持っていなかったので、商品を部屋まで持ってきてもらって、部屋の前で100円を払いました。
無人コンビニどころか、ヒューマンにデリバリーしてもらっちゃいました。笑
まあ、そういうこともあるよね。
なあ、ちゅーりーちゃん!

~ fin ~
PS.
変なホテルって、従業員が全員ロボットという珍しさに目を奪われがちなんですけど、本当にすごいのは、ホテル運営が自動化されたことなんですよね。
これまで、必ず人の手が必要だった業務を機械が自動で全部やってくれるようになった。
ホテルを全国に展開するときに大変なのが、人材を育成することなんですよね。
お金も土地もあって、あとはホテルをたくさん建てるだけだとなっても、ホテルを任せられる人材の育成が追い付かず、拡大のスピードがにぶってしまうことが多い。
変なホテルはロボットを増やせばいいだけなので、採用や教育などの手間のかかる仕事がいっさい生じない。
自動販売機みたいに、ここ土地空いてるじゃんと、変なホテルを建てるだけで、勝手にお金が儲かる仕組みができたんです。
これが超画期的。
開業してたった3年で13店舗まで拡大していて、
将来は、1000カ所で営業することを目指しているそう。
じつは、ブログでお金が稼げるのも、ほぼ同じ理由なんですよ。
こうして記事を書いて放置しておくだけで、あとは勝手にブログが働いてくれる。
芸能人のように講演会で何度も同じ話をしなくても、一度書くだけで、24時間365日ずっと読まれ続けます。
飛び込み営業で何度も同じセールストークをしなくてもいい。
同時に何人にもメッセージを届けることができるので、時間の限界がない。
僕の代わりに、ブログがメッセージを届けてくれます。
記事を書けば書くほど、たくさんの人にメッセージが届くようになります。
そのうちの何人かは、ブログから商品を購入していってくれます。
でも、ブログの管理の手間はほとんど変わりません。
だから、僕のような個人でも、あくせく働かなくてもブログで稼ぐことができる。
もし、これからビジネスを始めようと考えているのであれば、自分が汗を流さなくても稼げる仕組みを作るにはどうすればいいかを考えてましょう。
そうすれば、仕組を拡大していくだけで、ほとんど同じ手間で売り上げを増やすことができますよ。