僕は就職を捨てて起業しました。
何でもそうなんですけど、
最初は右も左もわからないじゃないですか。
加藤さんに起業のイロハは叩き込まれていたのですが、
料理初心者が食材を前に棒立ちしてしまうように、
何をしたらいいのかよくわりませんでした。
とくに困ったのがSNSです。
ブログで集客していく以上さけては通れません。
僕、人間関係は狭く深くがモットーなんですけど、
それを極めすぎて大学時代を9割ぼっちで過ごすという偉業を成し遂げていて、
SNSはまさに対極の存在だったので完全にノーマークだったんですよ。
最初はフォローとフォロワーの違いがわかりませんでしたからね。
友達とどう違うの?
mixiはちょろっとやっていたので、
友達はわかった。笑
それで、SNSをどう攻略しようかなと考えた結果、
教えてくれそうな人を探しました。
実は起業のときも同じことをしていて、
本を読んで知識をつけるよりもさきに、
起業に詳しそうな人を探しました。
そしたら、加藤さんと出会えて、
実際に起業することができたので、
今回もいけるだろうと同じ作戦をとることに。
それがまあ、
今回は見事に失敗したわけですが。
起業のときは、
知ってる人を探すのに苦労したんですけど、
(経営者はみんな本業に忙しくて教えてる暇なんてない)
このときはすんなりと見つかりました。
その人は企業でSNSマーケティングの経験があるらしく、
経験者なら安心だなということで早速依頼。
成果が出ればラッキーぐらいの気持ちで、
本当の目当てはノウハウでした。
いくつかノウハウさえ入手できれば、
媒体ごとの特性が見えてくるので、
それをさらに発展させてオリジナルのノウハウを作ることも可能になります。
ノウハウを手に入れるのも大事だけど、
僕は新しいノウハウを作る視点のほうが大事だと思ってます。
最近よく連呼している人間理解ですね。
人間の性質をビジネスですぐに使えるように公式化したものがノウハウなので、
そのノウハウから逆算することで人間の理解が深まります。
数学の公式をただ覚えるのではなく、
導出方法を理解したほうが身に付くのと同じ感覚です。
人間を理解するとその分ノウハウへの理解も深まり、
実践するときに応用もきくようになります。
当然ビジネスの理解も深まるので、
収入もアップすると。
とまあそれで、
そのマーケターの人とチャットでやり取りをしていたんですけど、
ちょっと違和感を感じたんですね。
会話にはなっているんだけど、
なんか噛み合ってない。
それでよく見てみると、
こっちが知りたい肝心な部分はスルーされてるんですよ。
何度か言葉を変えて聞いてもオールスルー。
これは意図的に無視しているのか、
それともただの見落としなのか。
確かめることもできず、
次の人を探そうかとあきらめかけていると、
元クライアントの女性を紹介してくれるとのこと。
力がないときは引っ張り上げてもらうのが一番だそうで。
人脈が豊富なその人に助けてもらいなさいということらしいのですが、
やっぱりちょっとずれてる気がしました。
僕は別に楽をしたいとかは考えてなくて、
むしろ楽をして成功しても続かないのは目に見えています。
でも、楽をするかどうかは自分次第だと思い、
せっかくなので紹介してもらうことに。
経験者の意見は貴重ですからね。
聞かない手はありません。
それでさっそく電話でSNSマーケティングについて質問したら、
返ってきたのは、
いかに自分の人脈がすごいかという話と、
ブログのダメ出し。
ぽかーんですよね。
ブログのダメ出しはわかる。
むしろありがたい。
(棒立ち状態で殴られて素直に受け止めれない自分がいましたが。笑)
でも、
人脈は絶対関係ないよね。
もしかしてまた誰か紹介される?
何よりも、
質問またスルーされてる。。
もしかしてノウハウを教えてもらうのって、
思ってるより難しいのかと絶望しかけていると、
やっと、それらしき言葉が。
「フェイスブックには「いいね」を押しまくる人がいるので、
その人を使って1000いいね集めましょう。」
なんだそれ。
つまりお金を払っていいね押してもらうってこと?
確かに集客にお金をかけるのは普通のことで、
ビジネスを加速させるためにも投資は必要です。
だけど、それは仕組みが完成していて、
人を集めれば収益が出るのが前提の話で、
ダメ出しをされたブログに当然そんな力あるはずもなく、
投資をしても全部赤字になるのが目に見えていたので、
さらーっと聞き流しました。
結局、アカウント育成に関しての話はまったく聞けませんでした。
お金でいいねを買うのはいわばドーピングで、
それはそれで役に立つのかもしれませんが、
僕が聞きたかったのは育成そのものだったので、
いろいろ難しいなーと。
その後も人脈アピールは止まらず、
関西で1番のマーケターとも繋がりがあるそうです。
紹介しようかと聞かれましたが、
丁重にお断りしました。
もう、たらい回しにされるのはごめんです。
起業って人脈関係ないなと感じた瞬間でしたね。
いくら人脈を伸ばしたところで、
人を紹介できるようにしかなりません。
せっかく助けを求めてくれる人が現れても、
人脈で武装しているだけなので、
自分の力じゃどうしようもできない。
自分は利益を出すチャンスを逃しているし、
相手も相手で時間を無駄にしています。
お互い損でしかない。
逆に最初から人脈を気にせず、
実力をつけることに集中すれば、
能力に応じて自然と人が集まってきます。
人脈は広げるものではなくて、
いつの間にか広がっているものなのです。
あと、この件で学んだことは、
わからないことははっきりとわからないと言う。
無視が一番ダメな対応だなと思いました。
加藤さんにもいろいろとアドバイスをもらっているのですが、
「わからないです」と返ってきたときは感動しましたもん。
ああ、この人は信頼できるなって。
ビジネスに限らず何でもそうですけど、
教師の立場に立ってしまうと、
そのポジションを失うのを恐れて、
わからない質問をはぐらかしたくなります。
政治家ではこの能力が高いほうが有能とみなされるようですが、
相手にモノを教える立場ならタブーです。
生徒からするとモヤっとするんですよね。
こういうの。
わからないなら、わからないとはっきりと言ってもらったほうがいいです。
ちなみに、
この教師としての立場を維持したい無意識の欲求も、
人間理解のひとつです。
教師と生徒は言い換えると上下の関係と言えます。
人間は本能的に優越性を保とうとするので、
教師のレッテルが剥がれることを恐れます。
上下の関係がなくなることを意味しますからね。
だから、質問をはぐらかしたくなるし、
だからこそ、「わからない」は信頼に結びつきます。
親が子供をいつまでも子供扱いするのも、
これと同じ欲求ですね。
長くなりそうなので、
この辺にしておきますが、
欲求の理解は収入に直結するので、
人脈で武装する暇があったら、
お客の声に耳を傾けた方が稼げるようになりますよ。
それでは、この辺で!
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[…] 起業って人脈じゃないなと確信した瞬間 – 2017-03-19 […]