
マンガファンの共通の夢、それは、大量コピーされる前の生の原稿を見ること!
漫画家が命を削って、この世に生み出した世界にたった一枚しかない原稿、
物語やキャラクターがまさに誕生した瞬間をこの目に焼き付ける。
これほど心踊ることはありません。
僕はですね、マンガを読むためだけに、ネットカフェでバイトをしていたほどのマンガ好きなんですけど、マンガを買うようになったのは大学生になってからなんですよね。
小学生のころから、読みたいなと思ってはいたものの、一度買えば買い続けないといけないという縛りが、なけなしの小遣いをはたくにはきつかった。
あと、一度読んだら終わりというのも、なかなか買う気になれなかった理由のひとつ。
本棚にマンガがびっしりとつまっている友達がうらやましかったなあ。
ジャンプを毎週買うとかほぼ神様でした。
だから、マンガではなく、ゲームにばかり使ってましたね。
少し高いけど、長く遊べるゲームのコスパは最強でした。
僕も25歳になりまして、ゲームはほとんどやらなくなったんですけど、
このころの反動なのか、マンガはめちゃくちゃ読みます。
経済力は段違い!
六本木でジャンプ展なるものが開催されているとの噂を耳にしたので、チケットを即効ポチリ、光の速さで行ってまいりました。
というわけで、めちゃくちゃ熱いジャンプ展のレビューをしたいと思います!
一部ネタばれ含むので気になる方はお気をつけください。
目次
開催中のジャンプ展はVOL.3

ジャンプ展が開催されている場所は、六本木ヒルズ森タワーの52階です。
ジャンプ展は全部で3部にわかれています。
創刊~1980年代までのVOL.1
1990年代のVOL.2
そして、今回僕が行った、2000年代~のVOL.3
VOL.1、2はすでに終了していて、現在行われているのはVOL.3のみ。
俺としたことが、マンガ好きを公言しておきながら、VOL.3になってから、やっとジャンプ展の存在に気づくなんて。
不覚。。
まあ、一番知ってる作品が多いのがここなんで、よかったんですけど、VOL.2のスラムダンク、ジョジョ、ドラゴンボールは原画見たかったな。
ジャンプ展のチケットは3種類あるぞ!
- 当日券・・・2000円
- 特性プリント付当日券・・・2200円
- 並ばずに入れる優先入館券・・・2000円
購入はこちら。
優先入館券は日付が指定されているので、それ以外の日には入館できません。
特性プリントというのはこんなやつ。

僕はHUNTER×HUNTERを選びましたが、他にもいろんな作品がありましたよ。
どこかに貼れるとかではなく、写真の紙にイラストが描かれている感じです。
写真をめちゃくちゃ撮りながらまわったからか、僕は2時間ぐらい楽しめました。
2000円でこの内容はお得だと思います。
最後にこんなステッカーももらった。

ハイキューが出たのは熱い。
こっちは、シールになっていて、ICカードに貼ってくれって書いてます。
大都会東京で無事に迷子になる

あのさ、ひとこと言っていいかな。
六本木ヒルズ森タワーお前だよ。お前。
めちゃくちゃ高いビルでさ、大都会東京のど真ん中にあって、
しかも、まわりより頭ひとつ抜きん出てるんか知らんけどさ、
なんで入り口が2つもあるかね?
ひとつの建物に入り口はひとつ!
これが世間の常識なんですわ。
それを急に、いや最近のトレンドは入り口2つなんでみたいな顔しやがって!
おかげで超エリートにまざって、ニートが出勤するところだったんですけど!?
朝の9時30分に、ビルについたら、人がめちゃくちゃいるわけですよ。
おお、さすが世界のジャンプ!原画展ひとつで平日にここまで人を呼んじゃうかと驚いていたら、ただの出勤するエリートの行列でしたよね。
こちとらのんきにリュックサック背負って、ジャンプ展どこかなあとニヤニヤしながら歩いているのに、行列からは戦いにいく戦士のオーラがバンバン出てたよね。
ジャンプ展にたどり着く前に、危うくオーラだけで気絶させられるところでしたわ。
きっとこれは、ハンター試験を模擬体験させるという、運営の粋な計らいだったのでしょう。
写真を撮るなら平日に行こう!

無事に試験会場?に到着したわけなんですけど、平日のど朝だからなのか、けっこう空いてました。
少年誌というぐらいだから、男性が多いかと思いきや、意外にも女性のお客さんが多かったですね。半分以上は女性客だったかな。
いくつになっても少年の心を捨てていない、素敵なおっさんもちらほらいました。俺もそんなおっさんになりたいぞ!
外国人もいて、自分が描いたわけじゃないのに、なんだか誇らしくなりました。
マンガってすげえや。
これからジャンプ展に行こうかなという人に少し注意点がありまして、
日程によっては、一部のエリアでしか写真撮影ができないんですね。

(引用:https://shonenjump-ten.com/vol3/rule.html)
一部の平日と、土日祝日は、ピンクのエリアのみ撮影可能。
なので、ゴリゴリ写真撮りたいよ、インスタに載せて「いいね」もらいたいよという人は、できるだけ平日に行きましょう。
マンガ好きは必ず行くべし!

今回、生まれて初めて原画というものを見たんですよ。
今まではどちらかというと、原画なんて見なくても、印刷したやつで十分やんと思ってたんですけど、
原画やべえわ。
印刷とは比べ物にならん。
ジャンプの少し色のついたザラザラの紙ではわからない、細かい作業が全部見える。
一本一本の線が、まるで生きているかのように感じられました。
その絵を描いたときの作者の気迫が、まだそこに残っているかのようでした。
いや、凝をしたら間違いなくそこにオーラが見えていたでしょう。
この紙は確かに最初は真っ白で、そこに匠の技で繊細なラインをひとつずつ積み重ねた人が実在するんだという、
芸能人をリアルで見た感覚に近いものを感じました。



写真ではなかなか伝わらないですかね。
線が生々しいんですよ。
本当に、一回見てほしい。やばいから。
そのシーンを読んだときの、感情がよみがえってきて余裕で泣けます。
終始、鼻ツーンです。
作者のコメントが最高!
エリアごとに原画が飾られていて、一部の原画には、作者のコメントがついているんですね。
たとえば、ナルトのあまりにも有名なこのシーン。

このとき岸本先生が何を考えていたかというと、

ほかにも、ネテロ会長の乙女なこのポーズにはこんなコメントが。


そして、誰もが目を疑ったこのシーンも、実は最高記録狙いだったことが判明。笑


こういう裏話的なのいいですよね。
一日中聞いていたい。笑

最高記録を達成したゴンさん。
そして、一番僕の心に刺さったのが、空知先生のこのコメント。

銀魂の原稿はいつも締め切りをぶっちぎっているので、何よりも仕上げる事が第一優先、原稿を落とさないためにはいかなる手段も用いる大変ハードボイルドなやり方でできています。新八の足を描き忘れていたので担当編集にボールペンでヘロヘロの足を描いてもらった事もあるし、作画がもう絶対に間に合わなくなったので停電にして画面を真っ暗にした事もあります。印刷所に向かうタクシーの中で車酔いしながらふにゃふにゃの線を描いたこともあります。ジャンプの50年の歴史というのは、そういう作家さん達が毎週引き起こしている奇蹟の軌跡です。どうか皆さん、このジャンプ展で、ジャンプが毎週読めるという日常は無数の奇蹟に支えられている事を目撃していってください。<英秋>
神がかり的な原画の数々を見せられたあとに、このコメントはあかん。
漫画村を読んでごめんなさい。(土下座)
ジャンプがナンバーワンになれた理由

ところで、ジャンプって少年誌のなかでは後発組だって知ってました?
サンデー、マガジン・・・1959年創刊
ジャンプ・・・1968年創刊
ジャンプはライバルより、10年も遅れて、その歴史をスタートさせました。
にもかかわらず、今では不動のナンバーワン。
コロコロコミックを卒業したら、次はジャンプと相場では決まっています。
小学生のあいだでは、ジャンプを読む=大人になるという空気がありました。
中高一貫校かのような、見事なエスカレーターを実現させています。
なぜジャンプがナンバーワンになれたのか?
それは、友情・努力・勝利というわかりやすいコンセプトがあったからです。
今回、原画を見て気づいたのですが、心に残る名シーンは、ほとんどこのコンセプトに沿っています。
努力が才能に”勝った”瞬間

努力が圧倒的才能に打ち勝った瞬間。
蛭魔かっこよすぎるやろおおおおおお!
何度見てもいいわ。
ダークな”勝利”。

このシーンも忘れられない。
特にこの顔よ。笑
これが新世界の神の顔かね?
どう見ても悪魔なんですけど。
悪い顔といえば、このシーンも。

メチャクチャ悪い顔してますがこういう表情を描くのが楽しいです。デスノートで自分最高のカタルシスは2つ。この表情とLを殺した時のライトの表情。<健>
このキラキラな目をした純粋な人間と同一人物とは思えんな。

血でつながった”友情”

“勝利”への渇望

ジャンプはどの作品も、友情・努力・勝利というコンセプトをいかにうまく描くか、ここに重点が置かれています。
ちなみに、この友情・努力・勝利という言葉は、小学生4.5年生へのアンケートから生まれた言葉だそうです。
一番心あたたまる言葉・・・友情
一番大切に思う言葉・・・努力
一番嬉しい言葉・・・勝利
つまり、ジャンプは読者が一番読みたいシーンを、血のにじむような努力で50年にわたって描き続けている雑誌ということです。
読者が飽きないように、時代に合わせて、あの手この手で、この3つをひたすら描いている。
少年がジャンプを読むのは、そこに読みたい物語があるから。
新連載が始まれば、好みじゃないかもしれないけど、とりあえず目を通してみます。
1話がつまらなくても、これからおもしろくなるかもしれないので、しばらくは様子を見て読み続けます。
普通であれば、1話でおもしろくなかったら、もう次は読まないでしょう。
でも、なぜジャンプはそうならないかというと、コンセプトが明確だからです。
読みたい内容が描かれているという安心感から、読者は読み続けます。
アップル製品が売れるのも同じ理由です。
アップルは画期的で素晴らしい商品を創っているという信頼があるので、商品を発表した瞬間に、スペックも検討せずにお客は盲目的に購入していきます。
少しぐらい駄作を発表したところで、ファンは離れませんん。
次こそは素晴らしい商品を創ってくれると信じています。
信者と書いて儲かると読みますが、まさにアップルはお客から信じられているから売れ続けられるんですね。
それをマンガ雑誌でやっているジャンプ。
ナンバーワンになるのも納得です。
ブログもコンセプトが大事

僕は就職せずに、ブログで収益を得ているわけなんですけども、
ブログもコンセプトをいかに打ち出すかが重要になってきます。
読者が求めているコンセプトを発信できるかどうか、ブログがうまくいくかどうかは、ほぼこれで決まります。
最新の研究で、一瞬でハゲる方法が判明したからといって、「ハゲるためのメディア」を運営しても、誰も読んではくれません。
効率よくカロリーを摂取する方法が網羅された「太るためのメディア」も同じ。
コンセプトは決めただけではダメで、しっかりとお客に打ち出す必要があります。
このブログのコンセプトは「好きなことをして自分らしく生きる」です。
特にやりたいことがくて、就職にもイマイチ打ち込めない。
適当に就職するのもイヤで、このままでいいんだろうかと人生を浪費していくことに疑問が感じている人に向けて、ゼロからお金を稼ぐノウハウを発信しています。
就職しなくても、ぶっちゃけお金さえ稼げたら、なんだってできますからね。
お金儲けをそこそこにして、趣味に生きるのもよし。
それを元手にして、もっと大きなことにチャレンジすることもできる。
僕はジャンプ展に遊びに行って記事を書くだけで、勝手にアクセスが集まってきて商品が売れていきます。
他にも、ヒッチハイクをしてみたり、手相占いをしてもらったり。
何でもないようなことを発信しているんですけど、Twitterやインスタグラムではなく、ブログで仕組を作ることで収益につなげることができているんですね。
今なら、どんなことをしても、そこから収益につなげる自信がありますね。
なんでそんなことが可能なのかは、こちらの記事で解説しています。
ジャンプ展は本当に楽しかったですね。
マンガとはまた違った感動がありました。
ぜひ、あなたもジャンプ展に足を運んでみてください!
無事に会場にたどりつけるかな?笑
~ fin ~