
今僕はですね、友達と3人で上海に旅行に来てるんですけど、まあ見事に騙されましたね。
100gで5000円という、超高級なお茶っ葉を買わされてしまいました。
僕らは南京東路(ナンジンドンルウ)という上海一の繁華街で、手頃なバーを探していました。
夜10時だというのに人がめっちゃ多い。
となると、日本人旅行客も当然たくさんいるんでしょうね。
僕らを日本人だと察したキャッチがものすごい勢いで
「エチナマッサージアルヨ」
「マサージ、マサージ」
「イチジカンデ、ヒャク」(およそ2000円)
「オススメヨ」
と声をかけてくるんですね。
とうぜん、そんな人にほいほいついて行くわけもなく、
「同じアジア人でも、日本人ってすぐわかるんだろうなあ」
「なにが違うんだろう?」
とのんきに考えてました。
勧誘の粘り強さが異常だったので、これはネタになるかもとビデオカメラを回したんですね。
そしたら、あれだけしつこかった勧誘をやめてスーッといなくなるんです。
たまたまかなと思ったんですけど、その後もカメラを向けたらみんなパタリと勧誘をやめる。
どうやら、キャッチは違法なんでしょうね。
証拠は残されたくないのでしょう。
しつこい勧誘を撃退する、まあまあ役に立つライフハックを発見しました。笑
そろそろ、お店に入ってお酒を飲みたいなと思ってたんですけど、全然見つからない。
どうやら、南京東路は飲むというより、ショッピングを楽しむ場所のようで、そんなこと知る由もない僕らは5kmもある繁華街を制覇してしまいそうになってました。
「こんなとき、現地の友人がいたら楽やのになあ」
その時ですよ、クソじじいが現れたのは。
「エチナマッサージアルヨ」
などという、頑張って日本語喋ってますという明らかな勧誘を匂わすことなく、自然と英語で話しかけてきました。
「アーユージャパニーズ?」
「アイライクジャパン」
今思えば、やけに聞き取りやすい英語でした。日本人特有のカタカナ英語。
日本語は喋れないと言いながら、発音は日本のそれ。
普通はありえない。
おそらくですけど、普通に日本語も話せると思います。
日本語がわからないという設定にすることで、普通は相手に隠れてするような相談も目の前でしてもらえる。
「この人、怪しいんじゃない?」といった心の声を全て知ることができるんですね。
ビジネスでも相手が欲しているモノを知れるというのはアドバンテージになります。
クソじじいは髪の毛は薄いし、歯もほとんどなかったけどいい人そうでした。
奥さんの誕生日プレゼントを買いに行く途中だという。
店に困ってた僕らは、もしかしたらいいお店を教えてくれるかもしれないと普通に会話をしました。
自分たちがカモにされるとも知らずに。
そして、どこに向かってるんだ?という話になり、リーズナブルなお店を紹介してくれることに。
南京東路は日本でいう銀座だそうで、リーズナブルなお店は1本道を外れないといけないとのこと。
あやしい。
僕は疑いました。
リーズナブルと言いながら、ぼったくりバーに連れて行かれるんじゃないかと。
でも、それは杞憂だったらしく、本当にリーズナブルでおいしいお店を紹介してくれました。
小籠包が6個でおよそ140円。
ビールも500ml 140円。
そして、うまい!
クソじじいは帰るかと思いきや、どうやらいっしょに小籠包を食べるみたい。
お酒を飲みながら、24年前に日本で11万円のビデオカメラを買ったという話をうれしそうにしてました。
日本の玉露も大好きだそうで、
でも、中国の烏龍茶も負けてないよと。
店を出る頃には、疑いの気持ちはすっかりなくなっていました。
今度こそ帰るかと思いきや、道を外れたからメインストリートまで案内してくれるとのこと。
まさか、カモられるとも知らず、親切だなあとのんきに思ってました。
道中で、たまたま見つけたお茶屋さんに入店。
観光地よりも、ローカルな文化に興味がある僕は、本場のお茶が飲めるかもしれないと、濃い体験の予感に胸が高まりました。
しかし、ここが詐欺師の狩場だったのです。
カモを信用させてから、自然な流れで狩場へと誘い込む。
悔しいですが、見事な手口です。
商品を売るよりもまず信用を得るというのは、ビジネスでも同じですね。
お店で、これが本場の茶葉かと眺めていると、クソじじいは店のご主人に何か交渉している。
どうやら試飲をさせてくれるらしい。
もちろん無料とのことだったので、お言葉に甘えて試飲させてもらうことに。
慣れた手つきでコップにお湯を注いでいくご主人。
ポットからお湯を注いだかと思えば、今度はコップからコップにお湯をうつしていきます。
あちらからこちら。
こちらからあちらへと噴水のようにお湯が躍る。
ぎりぎりで止めて、決してこぼさないその慣れた手つきに、これが本場のお茶入れかと感動しました。
そして一口飲んでさらに驚愕。
お茶なのに甘いんです。
最初は普通にお茶の味がするんですけど、後味がすごく甘い。
なんだこれは!!
これは本当にお茶なのか?
あまりの衝撃に、あっという間に全部飲んでしまいました。
もうちょっと飲みたいなと思っていると、何も言ってないのにまた注いでくれました。
なんてサービスがいいんだ。
お茶を飲みながら、中国は初めてか?とか何泊するつもりなんだ?とか他愛のない会話をしました。
今日が初日だというと、ぜひ中国を楽しんでいってくれと。
その後も、飲み終わるたびに注がれ、気づけばお腹はたぷたぷに。
ご主人にはどうやら、子供もいるみたいで。
5歳ぐらいの少年が、入口のほうから「パパー」と元気にご主人に飛びついてました。
ぶっちゃけ繁盛しているようには見えなかったので、いくらぐらい稼げてるんだろうかと少し心配になりました。
プロの技も見れて、おいしいお茶も飲めたし、そろそろ店を出たいなと思っていると、ご主人が何かしゃべっている。
どうやら、何か買えと言ってるようだ。
クソじじいは僕たちを気づかって、少しだけでいいかと交渉してくれ、今飲んだお茶を少し買うことに。
まあ、これだけサービスしてもらったんだし、安いのをちょこっと買うぐらいいいかと思い、何の疑いもしませんでした。
大きな袋から100gずつわけて、その場で真空パックにしてくれました。
そうすることで、1年は持つそうです。
そして、値段を提示されて、カモられたと気づきました。
そうです、このご主人もグルだったのです。
ご主人が店内から持ってきたビンには、50g = 120元の文字が。
100gで240元。およそ4800円・・・
やられた
友達と3人で顔を見合わせました。
少しと言っていたので、勝手に安いと思い込んでいました。
これが、元からパックされたものだったら、他の商品にしたり、断ることもできたでしょう。
でも、目の前にあるのは、僕たちのために、さっきご主人がパックしたもの。
ここまできて断ることはできない。
よく考えると、全然そんなことはないんですが、その時は断るなんて考えもしなかった。
パックする前は普通に空気にさらされてましたし。
断っても元の状態に戻るだけ。
というか、いくら真空パックにしても、すでに劣化していたら意味がない。
カモにされたショックでそこまで頭が回らず、勉強代だと思って、しぶしぶお金を払いました。
そして一仕事終えたからか、あれだけつきまとっていた歯抜けハゲクソじじいは店を出たとたん、バイバーイと颯爽と去って行きました。
上海で親切なおっさんについていったら、いつのまにかお茶っ葉を5000円で買わされるはめに。
カモられて悔しいです。
このハゲじじいっ!! pic.twitter.com/oJ6WmcEGWb
— シュン@好き勝手に生きてます (@sppshun) March 13, 2018
でも、本当に悔しかったのは、
ずっと左手にビデオカメラを持っていたのにもかかわらず、
日本人旅行客が中国人詐欺師に騙されるなんて珍しいシチュエーションをカメラにおさめられなかったことです。
〜fin〜
あっさりとカモられたのが悔しかったので、詐欺師の手口をビジネスの視点で解説してやりました。
身なりが貧相。他愛のない会話。一見なんてことのないようなものにも、詐欺師のとんでもない狙いが隠されていたことが分かりました。
詐欺師の手口を暴いた記事はコチラ。
Manohiroと申します。
ブログランキングから訪問させて頂きました。
>キレイな文章は書いちゃダメ!
そうです。
ブログを書いても
アフィリエイトを書いても
上手な人には叶いません。
俺にしかかけない文章を
思いっきり書くと決めました。
よく理解できました。
ありがとうございます
はじめまして、Manohiroさん。
コメントありがとうございます。
https://hentai.gift/kirei-282/
こちらの記事を読んでくださったんですかね。
何かがふっきれたみたいで、僕も記事を書いたかいがあります。
これからも頑張ってください。