こんにちは、学生起業家のshunです。
今日も起業に関するお役立ち情報をお届けしますね。
今日はPPMについて説明したいと思います。
PPMとはProduct Portfolio Managementの略で、
利益率と市場成長率から商品を分類する方法です。
(オリジナルはシェアと市場成長率)
今回は加藤さんが独自にアレンジしたものを使います。
商品組み合わせ管理とも言いますね。
あまりピンとこないと思うのでとりあえずこれを見てください。

これがPPMの図になります。
横軸が市場成長率で縦軸が利益率です。
それぞれのマトリックスには名前がついています。
まず左下のマトリックス。
市場成長率が低く投資がたくさんいるけど利益率は低い。
これは問題児(Problem Child)です。
次にその上。
市場成長率が高く投資もかかるけど利益率も高い。
これを花形(Star)と呼びます。
右上は市場成長率が低く投資もかからないけど利益率は高い。
これは金のなる木(Cash Cow)と言います。
最後一番最悪なのが右下。
市場成長率が低く投資はいらないが利益率も低い。
いいとこなしです。
その名も負け犬(Dog)。
loser dogじゃなくてdogなんですね。
犬の扱いがひどい・・・
順調にいけば問題児⇒花形⇒金のなる木⇒負け犬と推移していきますが、
思ったように成長率が伸びないようなことがあれば、
そのまま負け犬になってしまうこともあります。
投資の有無は市場の成長率と対応すると考えて問題ありません。
まだ市場に認知されていなければ広告をうって認知度を高めたり、
設備に投資して供給力を高めたりしますからね。
どうしてもお金がかかります。
一方成熟したあとは新たに広告をうたなくても認知されていますし、
一通り設備もそろっているので新たに投資する必要がありません。
もちろんこのままでも使えるのですが、
市場成長率とか利益率とか言われても何のことかよくわからないですよね。
ここで前回紹介した商品ライフサイクルのグラフをPPMの下に配置すると。

(出典:次世代起業家育成セミナー)
こうなります。
まだなんのことかよくわからないという人も多いと思いますが、
勘のいい人ならわかるんじゃないですかね。
市場成長率が高い時期というのは、
商品ライフサイクルのグラフの傾きが急なところです。
正の傾きでないといけないので、
導入期や成長期がちょうどここにあたります。
一方市場成長率が低い時期というのは、
成熟期や衰退期にあたります。
縦に並べたのはこれらの対応が見やすいからです。
導入期や成長期であれば問題児か花形。
成熟期や衰退期であれば金のなる木か負け犬。
だいたいこういう対応があります。
図の見方はだいたいわかりましたかね。
そして大事なのはここからです。
「商品ライフサイクルとiPhone寿命」でも触れましたが、
現在の日本の産業はほとんど成熟してしまっています。
成熟しているということは、
投資がかからないということ。
投資がいらないということは、
お金の流れが悪いということ。
お金の流れが悪いということは、
景気が悪いということ。
そうなんです。
日本の景気が悪いのは必然だったんです。
いくらアベノミクスで頑張ったところで、
残念ながらめちゃくちゃ景気がよくなるということはありません。
あきらめましょう。
これは産業の構造上仕方の無いことなんです。
成熟産業に投資はいりませんからね。
それなのに世の中には使い道のないお金が余っています。
投資先が見つからないお金がめちゃめちゃ余っています。
投資したいのに投資先がないんです。
そう考えると、
起業が盛り上がってきていることは当たり前のことなのかもしれませんね。
起業にはお金がかかることが多いですからね。
これほど起業に適した時代はないと思います。
それでは、この辺で!
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