正社員から風俗嬢に!奨学金を借りて大学に行くことの意味とその危険性

女性

 

こないだニュースで奨学金の返済に苦しむ女性がとりあげられていました。
「人並みになりたくて大学に行ったのに、人並み以下になって社会に出たみたいな。せつない…」
彼女が涙ながらにつぶやいたこの言葉が印象的でしたので僕の思うことを書こうと思います。

 

 

「人並みを目指して大学へ」

彼女は幼い頃に父親を亡くし、母子家庭で生活保護を受けながら暮らしてきたそうです。
この貧困から抜け出すには大学しかないと考えた彼女は奨学金で大学に進学し卒業します。

 

しかし、人生うまくいかないもので就職した会社の給料はわずか14万円。
非正規ではなく正社員でこの収入。
休日は週1日だけ。
ヘタをすればアルバイトでばりばり働いたほうが稼げます。

 

奨学金は500万円借りていて家賃、生活費、税金などの支払いもあって返済はギリギリ。
ときには奨学金を返すために消費者金融から借金をすることもあったとか。
オーバーワークと借金返済のプレッシャーが次第に彼女を追い詰めていきます。

 

 

会社をやめて風俗嬢に

耐えられなくなった彼女は会社を退職。
もちろんお金のため。
少しでも給料のいい場所で働くために新卒で入社した会社を後にしました。

 

お金を求めて彼女が向かった先が風俗。
少しでも稼ぐために風俗嬢になる道を選んだのです。

 

もちろんやりたくてやっている仕事ではありません。
でも、社会に出たばかりの女性がそれなりの金額を稼げる数少ない選択肢の一つだったのでしょう。

 

そして冒頭の
「人並みになりたくて大学に行ったのに、人並み以下になって社会に出たみたいな。せつない…」
というセリフ。
本当にせつない。

 

彼女のようにしかたなく風俗嬢をやっている若い女性は年々増えていると言います。
決して彼女だけの特別な問題ではなくて今の若い世代が直面している問題です。

 

 

それでも僕がフリーターになった理由

かく言う僕も奨学金を借りていまして、もう少しで返済が始まります。
(奨学金の返済は卒業後半年たった10月から)
今はアルバイトをして生活費をまかなっているので超ギリギリです。
就職もせずにフリーター。
月2万弱の出費が増える予定ですがバイトを増やせば普通に返せます。

 

僕が就職せずにフリーターをやっているのは時間を確保するためです。
お金よりも時間。
今の僕にとって時間がなによりも大切。
だから正社員ではなくてアルバイトを選んだ。
ただそれだけ。
週3日程のバイトで10万稼げます。
残りの4日はひたすらパソコンと向き合う。

 

文章で食っていくには文章を書き続けるしかない。
お金なんて稼いでいる場合じゃないんですよね。
今貴重な時間を割いてお金を稼ぐぐらいなら、1文字でも多く文章を書く必要がある。
何かスキルを身に付けるためにはひたすらそれをやるしかありません。
お金を稼ぐのはそのあとで全然問題なし。
今は文章で食べれている人が少ないので稼ぎ放題です。
プレイヤーが少なく供給が足りていないので、そこにポジションをとればお金が流れ込んでくるようになります。

 

 

奨学金を借りてまで大学に行くべきか

大学に行く意味があるのであれば奨学金を借りてでも行けばいいと思います。
その意味というのはふたつあると思っていて、
ひとつは高卒では得ることのできないスキルを得ることができること。
もうひとつは大卒の肩書きを活かして社会に出れること。
つまり高卒では入れないような会社に入社することです。
このうちどちらも満たせないのであれば大学に行く意味はないと思います。

 

 

奨学金で大学を出た場合、高卒との差は1100万円以上!

これらの選択肢でお金にどれだけ差が出るのかちょっと計算してみます。
まず奨学金で大学に進学した場合。
国公立だと4年間でおよそ300万円かかる計算になります。
私立だとおよそ650万円(医学部除く)。
(参考:https://manabi.benesse.ne.jp/parent/okane/02/page2.html
予備校や塾も含めるとお金はもっとかかってますね。

 

これを奨学金で全てまかなうとしたら4年間かけてこれだけの借金を作ったことになります。
社会に出た瞬間マイナススタート。

 

一方で高卒で働いた場合。
高卒初任給の平均月収が16万円。
年収にするとおよそ200万円。
それが4年間なので800万円。
(参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/14/01.html
大学生が4年間で300万円の借金を作っている間に高卒で働いた人は800万円稼いでいます。
その差は実に1100万円。
私立大学であれば1450万円。
卒業後40年働くとしてこれだけの差を埋めるには最低でも月々2万円以上多く稼ぐ必要があります。
2万円以上稼いでやっと大学に行った意味が生まれてきます。

 

どうですか。
大学に進学するのと高卒で働くのとではこれだけの差ができてしまうんです。
そう考えると奨学金を借りて大学に行くのも考えますよね。

 

 

強い意志がないとまともなスキルは身につかない

さっき書いた大学に行くふたつの意味なんですが。
前者で言いますと僕は大したスキルは身につきませんでした。
勉強嫌いを確信しただけでしたね。
これは僕にとってすごく意味のあることでしたが。
周りがサークルだ飲み会だと遊びほうけているのを見ながらも勉強を続けることができるか。
その強い意志がないと大したスキルは身につかないと思います。
一度自分自身に聞いてみてください。
スキルという観点だけで見ると専門学校のほうが確実にスキルは身に付きますね。
しかも聞くところによると大学の研究室で一生懸命研究しても、就職したら全く違う分野に放り込まれるのは当たり前みたいですしね。
せっかく大学で身につけたスキルがこれっぽっちも役に立ちません。
何のために高い学費を払ったかわかりません。

 

 

社会に出てしまえば学歴なんて関係ない

そしてもうひとつの意味。
社会に一度出てしまえば学歴よりも実力が重視されるので入口でリードできないことには大学に行く意味はありません。
僕は仕事の実力と学歴はほとんど関係がないと思っているので、この差もあまりよく思いませんが。
実力さえあればそれなりの地位に就くことは可能なはずです。
40歳や50歳になっても大卒だとか高卒だとか言ってる会社ってないですよね。
あったら笑ってしまいます。

 

 

大学に行く理由を言えますか?

とりあえず大学に行っておけば何とかなるやろ程度の認識だと奨学金を借りてまで大学に行く必要はないと思いますね。
身を滅ぼすだけです。
彼女のように苦しむことになるかもしれません。
学びたいことが明確になっているか、もしくはそこそこ高偏差値の大学で就職も期待できるか。
どちらか片方でも当てはまらなければおとなしく働いたほうがマシだと思います。

 

 

奨学金問題

奨学金を返せない若者が悪いのか

だからと言って、何も考えずに奨学金を借りる学生の自業自得だと言うのも違う気がします。
普通に考えて社会を知らない高校生が人生の設計図を明確に描けるとは思えませんしね。
描けたとしても精度は低いでしょう。
知らないのだから当たり前。
大人ですらキャリア設計で悩むというのに18歳にその責任をなすりつけるのは少し酷な気がします。
自業自得だと切って捨てるのは簡単ですが問題はそう簡単じゃない。

 

 

学生を導く大人がいないほうが問題ではないか

それよりも僕はそのことを教えてくれる人がいないほうが問題だと思いますね。
彼女も番組で似たようなことを言っていました。
「借りたお金を返すのは当たり前だし仕方ない。(進学という)間違った選択をした自分がいけないのだから、誰のせいでもない。
ただ1つだけ言っていいのなら、周りがもっと教えてくれていたらとは思う。そうすればこれだけ借金もしないで、大学に行こうとも思わなかった」
今は僕も独立できるほど稼げているわけじゃないですけど、選択肢として教えてもらうことができたのでこの道に進むことができました。
ゆくゆくは独立してガンガン稼いでやろうと思っています。
これ以上勉強したら頭がおかしくなると悩んでいたときに独立という道を教えていただきました。
それまでは選択肢にもありませんでしたし、もしそこで教えてもらわなかったら普通に就職していたと思います。
何かスキルを得るわけでも大卒を活かして就職したわけでもないですが、この選択肢を知ることができたというだけでも僕は大学に行って良かったと思います。
大学に行ってなければ独立なんて考えもしなかったでしょうしね。

 

 

まとめ

僕みたいな例は今でこそ珍しいかもしれませんが、これからはどんどんこの流れが一般的になっていくと思います。
社会が変わったときにそれが一番よくわかるのは大人です。
その大人が自分たちの常識を子供に当てはめてしまうと悲劇が起こります。
ゆとり叩きがいい例ですね。
何もわからない学生を導いてあげられるような大人が増えることを願います。
僕は少しでも独立を目指す人の力になれたらうれしいです。

 

それでは、この辺で!

 

 

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